10月03日
朝霧の頃
窓の外は霧が立ち込めている。朝早くから太陽が空高く上がるまでの、秋ならではの情景である。朝晩気温が10℃を下回るようになり、ラウンジの薪ストーブにも火が入る季節になった。まわりの農家はすぐそこまで来ている冬を感じながら、収穫のときを忙しくしている。
9月02日
秋の気配
午後の日差しが斜めに入り、前の畑をスポットライトのように照らす。日が傾くと、開け放たれた窓から風が入り、冷気となってラウンジを抜けてゆく。暑くていつもより少し長かった夏は、振り返っても近くには無いようだ。
5月16日
涼風
朝起きてカーテンを開けると、春の強い日差しが眩しい。窓も少し開くと、ひんやりとした冷たい空気が頬を撫でてゆく。ガラス越しの太陽の暖かさと、早朝の心地よい涼しい風が、これからの良い一日を予感させる。
4月18日
冬を引きずる。
記録的な暖冬という冬の季節が終わり、ひと息に暖かな春へとなるのかと思ったのは、もう一ヶ月以上前の話し。そこから長い足踏み状態が続いている。周りの畑は、ほぼ雪解けしたが、低めに経過している気温に、木々のつぼみはまだ固く強張っている。
1月25日
暖かな冬。
今年の冬は降雪も少なめに経過しているようだが、気温も高く暖かな冬となっている。厳寒のこの時期、マイナス20℃を下まわる日が数日現れるものなのだが、まだ一日もそれを記録していない。ムック達の散歩、きりきりと感じる冷たい風の中を、足早に進むのだが、この冬はちょっとゆとりを持って歩ける。
地球温暖化が急速に進んでいるという報告や報道のなか、なんとも言えない寒気を感じるこの冬である。
1月07日
年の初まり。
美瑛神社での初詣。今年は境内に入らずに、道端からハラハラと雪が舞う空を見上げた。目の前の畑の中で次々と点火される花火は、スルスルと頭上高く上がって行き、赤や緑そして黄金色に大きく広がった。一筋の光りが走ってゆき、闇の中で音とともに弾けるさまを、ただただ口を空けて見つめていた。